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センターについて
ごあいさつ

ヨーロッパ研究の新段階へ


Prof. Morii
ドイツ・ヨーロッパ研究センター
センター長 森井裕一

 ドイツ・ヨーロッパ研究センターはその前身のドイツ・ヨーロッパ研究室が2000年10月に設立されたときから数えると15周年となります。この間、ヨーロッパ研究に携わる研究者や社会人を輩出し、多くの学生さんたちにヨーロッパ現地での調査などの機会を与えてきました。とりわけ、日本で最初の修士学位「欧州研究」を授与する大学院総合文化研究科の欧州研究プログラムと日本学術振興会(JSPS)とドイツ研究協会(DFG)の支援を受けハレ大学と協働で運営する博士課程の日独大学院プログラムは、日本の大学院教育に新しい教育のあり方を提示してきたと自負しております。

 私がドイツ研究をめざした頃はこのような組織的なヨーロッパ研究の試みはほとんど無く、もっぱら個人の努力によるものでした。それでもドイツ学術交流会(DAAD)の奨学生として留学の機会を得るなどしてきましたが、より体系だった枠組みがあればより効率的に研究が進められたのではないかとも思います。これまでのドイツ・ヨーロッパ研究センターの活動によって、駒場キャンパスの総合文化研究科・教養学部の中のみならず本郷キャンパスの法学政治学研究科・法学部や経済学研究科・経済学部をはじめとする諸部局との連携も強化されてきました。総合大学としての東京大学においてヨーロッパ研究に携わる教員と学生が今後とも研究・教育面でさらに有機的に結びつき、成果を上げていくことにドイツ・ヨーロッパ研究センターは貢献していきたいと考えております。

 またグローバル化が進み、経済のみならず学術の分野でも国境を越えた連携と切磋琢磨が進む今日、ドイツ・ヨーロッパ研究センターも積極的に国際連携を進めていかなければならないと考えます。ドイツ学術交流会(DAAD)の支援によって1980年代の末に北米のハーバード大学、UCバークレーなど主要大学にドイツ・ヨーロッパ研究センターが設立され始めましたが、今日では世界各地の拠点大学に合計19のセンターが存在しています。東アジアでは東京大学に続いて、北京大学、ソウルの中央大学校にセンターが設立されています。ドイツ研究、欧州研究の拠点として、これらのセンターとの連携も強化してゆきたいと思います。

 ダイナミックに発展するアジアにあって、我が国における欧州研究も新しい方向性を模索し、高い水準の研究と教育を進めていかなければなりません。しかし、少子高齢化が進みダイナミズムが失われる社会における大学をとりまく環境は極めて厳しいものがあります。ドイツ・ヨーロッパ研究センターの置かれた状況も決して予断を許すものではありません。これまでの蓄積と経験をもとに、少ない資源であっても効率的で意義ある活動を続けてまいりたいと考えております。

 ご支援、ご鞭撻のほど何とぞよろしくお願い申し上げます。

森井 裕一

ドイツ・ヨーロッパ研究センター長
東京大学大学院総合文化研究科 教授
(EU研究、ドイツ政治研究、国際政治学)

森井研究室

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