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DAADセンター会議(北京)

 DAADセンター会議が、北京大学主催の国際会議北京フォーラム(2012年11月1日から4日まで)の一部として開催されました。今回のセンター会議は「観察者の眼差しの中で:ドイツ・ヨーロッパ・中国」というテーマで開催されました。  DAADの支援を受け世界中に設置されたセンターのドイツ・ヨーロッパ・中国を専門とする研究者が、ドイツ・ヨーロッパ・中国に対する現在の「イメージ」や認識がいかに構築され、それがどういった結果をもたらすのかについて報告し、活発な議論や意見交換が行われました。
また、若手研究者が個別研究を発表する場「ポスターセッション」が設けられ、現在取り組んでいる研究について発表しました。DESKからも博士課程の学生2名が会議に参加し新たな知見に触れるとともに、ポスター発表の形で自分の研究テーマについてドイツ語で紹介しました。博士課程1年の高島亜紗子さんは「Außenpolitik und Parteienpolitik – Deutschland und Japan nach dem Kalten Krieg(外交政策と政党政治―冷戦後のドイツの日本)」を題した修士論文の概略を紹介し、博士課程3年の白鳥まやさんは博士論文のテーマ「Wie wird das Verstehen des Anderen ermöglicht – anhand der Hermeneutik von Hans-Georg Gadamer(他者の理解はいかに可能か―ハンス・ゲオルク・ガダマーの解釈学を手掛かりに)」について発表しました。会議に続き、北京の市内観光が行われ、故宮やオリンピックスタジアム等を訪問し、中国の新旧の文化に触れる機会を得ました。


参加記:DAAD北京会議に参加して

白鳥まや(総合文化研究科地域文化研究専攻・IGK所属)

 2012年11月1日から4日にかけて、中国・北京大学にて、ドイツ学術交流会(Deutscher Akademischer Austauschdienst, 以下、DAADと略記)北京会議が開催されました。本会議は、東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センター(DESK)のように、DAADから研究助成を受けている世界各地の大学の研究機関に所属している研究者ないし学生が一堂に会する機会でもあります。今回東京大学からは、国際社会科学専攻の高島亜紗子さんと私の2名がポスター発表者として本会議に参加しました。
 本会議では「観察者の眼差しの中で:ドイツ・ヨーロッパ・中国」というテーマのもと、中国におけるヨーロッパやドイツ、翻ってヨーロッパやドイツにおける中国といった「他者のイメージ」やオリエンタリズムについて、学際的かつ活発な議論が交わされました。
 開催初日に行われた中国人作家・余華氏とドイツDie Zeit紙のジャーナリストであるゲオルク・ブルーメ氏の対談に始まり、3日間にわたるテーマ別パネルディスカッション、ポスターセッション、最終日の全体討議、エクスカーションと、非常に充実したプログラムを体験することができました。4日間の会議期間を通して、中国やドイツをはじめアメリカやフランス等世界各国の研究者と知り合い、それぞれの研究テーマについて、もしくは各国におけるドイツ研究について議論し交流する機会を持つことができたことも、本会議に参加して得られた収穫のひとつです。
 私たちが発表を行ったポスターセッションは若手育成の一環として企画され、各研究機関に所属する学生が各自の研究テーマについてドイツ語で発表する機会が設けられました。人文系の分野ではポスターという発表形式は非常に珍しく、私自身初めての体験でしたが、視覚的効果によって研究テーマの概略を伝えることができ、ポスター通覧の後にじっくりと質疑応答の時間が取れるという点から、非常に有意義な発表の場であったと思います。予想していたよりも多くのコメントや質問を得ることができ、そのいくつかは私の研究テーマの核心に関わるものだったので、非常に刺激的かつ実り多い発表となりました。この経験を活かして、今後の研究を進めていきたいと思っています。
 個人的には中国滞在は今回が初めてでしたが、今回の会議の運営を担っていた北京大学ドイツ研究センター(ZDS)の先生方や所属学生の方からはもちろんのこと、宿泊先やふと入った商店等の人たち、道を教えてもらった人からまで、多くの親切を受けたことが非常に印象的でした。
 最後になりましたが、今回このような発表の機会を与えて下さった東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センターに心より感謝を申し上げたいと思います。

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