シンポジウム・研究会等の記録
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シンポジウム
「風力発電と代替エネルギー政策」

2008.11.7 Fr. 13:30~17:30:日時
東京大学駒場キャンパスⅠ 学際交流ホール:会場
ドイツ学術交流会、ドイツ・ヨーロッパ研究センター:主催
DAAD友の会、リテラジャパン(株式会社リテラシー)、他:協力
日本語:使用言語
DAAD「友の会」 担当・関:事務局


風力発電と代替エネルギー政策

挨拶
梶英輔 (北里大学薬学部教授)
講演
荒川忠一 (東京大学大学院工学研究科教授)
飯田誠 (東京大学教養学部特任講師)
森利男 (北海道苫前町長)
森井裕一 (東京大学大学院総合文化研究科准教授)
西澤真理子 (リテラジャパン代表・東京大学農学部非常勤講師)
パネルディスカッション
吉田典之 (読売新聞科学部記者)
杉浦美香 (産経新聞社会部記者)
東健太郎 (法政大学非常勤講師)
 

2008年11月7日、DESKはドイツ学術交流会(DAAD)との協力のもと、「風力発電と代替エネルギー政策」と題する共催セミナーを開催しました。共催セミナーは、講演者による報告とパネルディスカッションという二部構成で行なわれました。

まず講演に先立って、梶英輔氏(北里大学教授)が挨拶を行い、その後、荒川忠一氏(東京大学教授)、飯田誠氏(東京大学特任講師)、森利男氏(北海道苫前町長)、森井裕一氏(東京大学准教授)、西澤真理子氏(リテラジャパン代表)の5名が壇上に上がりました。まず、荒川氏の報告(「風力発電の現状」)では、豊富な資料を提示しながら、風力発電の世界的傾向、日本の現状や問題点、最先端の技術など幅広い内容についての解説がなされた。現在、東京大学なども含めて取り組まれている小型風車や洋上風車、セイリング型風車など、具体的な開発構想も紹介されました。次に、飯田氏の報告(「風力とこれからの課題」)では、風力発電の必要性と課題について触れた後、これまでのこの分野における日本および国際協力の歩みを概説し、最後に、EUと日本における今日の取り組みが紹介されました。3番目の森氏の報告(「風のまち・苫前町と風力発電」)では、風力発電推進市町村全国協議会の会長も務める森町長から苫前町が推進してきた風力発電プロジェクトの紹介がなされ、それに至る経緯が説明されました。さらに、地方自治体における風力発電の導入状況とそれを阻害する制度的問題についても触れ、今後の課題解決への期待を示しました。続いて、森井氏の報告(「ドイツのエネルギー政策」)では、代替エネルギー先進国として知られるドイツのエネルギー政策について、特に緑の党がドイツ政党政治で力を持ち始めた80年代以降の政策の変遷をたどり、また今後の展望を示しました。最後に西澤氏の報告(「何が政策を後押しするのか」)では、風力発電が成功するカギとして、市民参加型の政策形成手法の導入を提案し、また、その過程におけるメディアの役割を、BSE対策などの経緯を参照しながら強調しました。

5名の報告の後、報告者全員に新たなパネリスト3名―吉田典之氏(読売新聞)、杉浦美香氏(産経新聞)、東健太郎氏(法政大学非常勤講師)-が参加し、パネルディスカッション方式での議論が展開されました。まず、3名の新たな登壇者より簡単な報告があり、吉田氏(「風車への課題と期待」)と杉浦氏(「ドイツの風力発電とエネルギー事情」)は記者としての取材経験にも基づいて、日本で風力発電を推進する上での問題点やドイツの風力発電をはじめとする再生可能エネルギーやCO2回収・貯留技術の現状などを報告されました。東氏は(「再生可能エネルギー普及の日独比較」)と題して、日独間の再生エネルギー普及の違いの一つの理由として、発電によるCO2排出についての考え方の違い(直接排出か間接排出か)を指摘しました。その後、フロアも交えての議論に移りました。当日は学生、ジャーナリスト、業界関係者など多彩な出席者が100名近く集まり、セミナーは活気あるものとなりました。

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