シンポジウム・研究会等の記録
TOP > シンポジウム・研究会等の記録 > アネッテ・シャヴァーン ドイツ連邦共和国教育研究大臣講演会

Annette Schavan
ドイツ連邦共和国教育研究大臣講演会

2006.10.31:日時
東京大学・駒場キャンパスⅠ数理科学研究科棟 大講義室:会場
ドイツ・ヨーロッパ研究センター:主催
グローバル時代における教育と研究
Dr. Annette Schavan(ドイツ連邦共和国教育研究大臣)
挨拶
木畑洋一 (ドイツ・ヨーロッパ研究センター長)
Dr. Irene Jansen(ドイツ学術交流会東京事務所長)
司会
森井裕一(ドイツ・ヨーロッパ研究センター執行委員)

2006年10月31日に、総合文化研究科とドイツ・ヨーロッパ研究センターの主催により、 ドイツから来日したアネッテ・シャヴァーン連邦教育研究大臣による講演会が数理科学研究科棟大講義室にて開催された。

シャヴァーン連邦教育研究大臣は、1995年から2005年にかけてドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州で文化・青少年・ スポーツ大臣の任にあった。ドイツでは教育は州の管轄事項である。各州のあいだの調整 ・協力のために連邦レベルには、教育・研究・文化を担当する各州の大臣による常設文部大臣会議が 設けられており、シャヴァーン大臣は、バーデン=ヴュルテンベルク州での在任中、2001年にはこの機関の議長も 務めた経験をもつ。現在、教育行政に関してドイツでも有数の見識と経験ある政治家として知られる シャヴァーン大臣は、こうした実績により、2005年秋のアンゲラ・メルケル政権発足にあたり、ドイツで技術 革新と成長のための教育研究振興を担当する連邦教育研究省の大臣に就任した。

「グローバル時代における教育と研究」と題した講演では、国際競争と大学改革のさなかにあって、 今、大学に求められるものは何なのかがテーマとなった。シャヴァーン大臣が強調したのは、今日、学術研究の 進歩と革新のためには国際的な協調と競争が不可欠であること、また産学連携や技術革新が叫ばれるなかでも 今日の進んだ技術をいかに扱うかという倫理的な判断と価値基準の基盤として古典的な意味での教養や 伝統的な知がおろそかにされてはならないこと、その意味で幅広い教養と細分化された専門的知識の双方を備えた 人材が必要とされていること、そのために知が新しく形を変えつつも世代を超えて継承されていく 環境が制度として整えられなければならないことであった。

大臣による講演の後にはフロアから活発な質問が出され、講演会は予定していた時間を大幅に延長して行われた。 講演会には本学教職員・学生等約250名が参加し、盛会であった。 この講演会の記録は『グローバル時代における教育と研究』として、ドイツ・ヨーロッパ研究センターより 日独両言語で出版されている。

川喜田敦子(ドイツ・ヨーロッパ研究センター 特任助教授)

このページの先頭へ