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図説 ドイツの歴史
石田勇治 編著、辻英史、福永美和子、川喜田敦子
河出書房新社(2007年)
ベルリンの壁が開放されてすでに17年。かつて同時代人として目の当たりにした出来事が、いまや歴史の一コマになろうとしている。実際、分断時代の東西ドイツを知る者にとって、壁崩壊後のドイツの変貌ぶりには目を見張るものがある。あえて一言で表現すれば、それはヨーロッパと一体化するドイツの姿である。
〜プロローグより〜
ヨーロッパのなかで自らをどのように位置づけるかを問い続け、歴史の波間で揺れ動いてきたドイツ。本書は近代以降のドイツ史に焦点をあてて、ナポレオンの衝撃から自由と統一をめぐる闘い、帝国と世界戦争、ナチズムとホロコースト、冷戦下の分断とその克服を経て、今やEUの主導国となったドイツの激動の歴史に迫ります。東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センター(DESK)と関わりの深い4人の研究者による共作です。
1 中世から初期近代
2 ナポレオンの衝撃
3 自由と統一をめざして
4 ドイツ帝国
5 第一次世界大戦
6 ヴァイマル共和国
7 ナチ・ドイツ
8 ホロコースト
9 東西ドイツと冷戦
10 二つのドイツ
11 東西ドイツの統一
12 過去の克服
13 統一ドイツとEU